日本工作機器工業会は1月17日、東京都港区の芝大門の芝パークホテルで、「平成30年 新年賀詞交歓会」を開催した。
当日はまず、寺町彰博会長(THK社長)が、同工業会とTHKが申請元となり秋の褒章で藍綬褒章を受章したこと、経済界の優秀経営者賞を受賞したことを報告するとともに同工業会会員に御礼を述べた後、「工作機械や半導体製造装置、ロボットなど日本の設備投資産業の成長の趨勢を握っているともいえる状況で、我々産業の重要性を改めて感じている。2017年度の販売額は、昨年の時点では1900億円を超えるのではないかと話をしたが、10年ぶりに2000億円台を到達できた。今年は日本工作機械工業会が1兆7000億円、ロボット関係の団体が1兆円、半導体製造装置の関連が2兆1600億円という数字を挙げている。我々としても10%や15%の成長ではいけないと思っている。ということは、過去最高金額の2007年の数字を軽くオーバーする数字を達成しないとならない。その覚悟を持って日々の生産と販売を行っていきたい」と挨拶を述べた。
挨拶する寺町会長
また、経済産業省 製造産業局 産業機械課長の片岡隆一氏が来賓の挨拶に立ち、「将来に向けた省力化のための機械・ロボット投資をしっかりと実現せねばならない。そのためにはリニアガイドやボールねじ、減速機などの基幹部品の供給が足りていないということになると良くない。工作機械やロボット、半導体製造装置等の生産を通じた日本経済をさらに高みに到達させるためにも、皆様方にはさらに筋肉質になる投資も含めた製造キャパシティを確固たるものにする1年にしていただきたい」と述べた。