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SEMICON Japan 2024

 

NTN、ハブベアリングとCVJを独自の接合技術で一体化

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  NTNは、センサ技術を搭載したハブベアリングと等速ジョイント(以下、CVJ)を独自の接合技術で一体化した「高機能センサ内蔵ハブジョイント」を開発した。

 電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)をはじめ次世代自動車には、車両の軽量化や燃焼制御・電池性能の向上による低燃費(電費)、車両の衝突防止・回避などの運転支援システムによる安全性、さらには静音・低振動などの快適性が求められる。このため、エンジンからの駆動力をホイールに伝達するコーナモジュール商品にも、より軽量・コンパクトで、高速・高精度なセンシング技術が必要となる。

 同社が開発した「高機能センサ内蔵ハブジョイント」は、車両1mmの動きを検知する「広域・高分解能小型センサ」とタイヤからの検知反応時間を5分の1に短縮する「多軸荷重センサ」を内蔵。ハブベアリングとCVJの接合には、同社独自の「プレスカットスプライン方式」を採用し、二つのセンサを内蔵した世界初のコーナモジュール商品。

 開発品は、ハブベアリングとCVJをプレスカットスプライン方式で接合することで、12%の軽量化と高いトルク伝達効率を実現し、燃費改善とばね下重量軽減による乗り心地向上につながる。さらに、高精度な回転センサと、上下荷重、左右コーナリング力、駆動/制御(前後)力の3軸方向から検知する荷重センサをハブベアリングに搭載することにより、衝突を防止・回避するための運転支援システムの機能向上に寄与し、動力ロス低減による燃費の向上にもつながる。
高機能センサ内蔵ハブジョイント高機能センサ内蔵ハブジョイント
適用部位適用部位