日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com/ )は、は、自動車用自動変速機(AT)、無段変速機(CVT)、ハイブリットシステム(HEV)やホイールハブモータに使用されるプラネタリ(遊星)機構向けに「小型軽量プラネタリ用ニードル軸受」を開発した。小型・軽量化により自動車の低燃費化に貢献し、同品により2017年に5億円の売上を目指す。
同品は、従来金属を使用していた軸受の保持器にガラス繊維で強化したナイロン材(以下樹脂)を採用し、軸受重量を25%軽量化できる。また、最適なローラー本数・長さにすることで、同じ軸受容量で軸受幅を10%短縮できる。金属からナイロン材にしたことで、材料強度の低下が危惧されるが、保持器の形状を最適化することで発生応力を1/3に抑制した。
さらに、保持器に油溜まりと油の排出溝を設けることで、変速機内の潤滑油の低粘度化や少油量化、軸受を通過する油量をコントロールできるという