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第9回ものづくりワールド名古屋

 

NSK、同社固有技術を融合し低フリクション化など実現のベルト式CVT用玉軸受

NSK「高信頼性低トルク玉軸受」 日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com )は、ベルト式CVT(Continuously Variable Transmission、無段変速機)の信頼性と燃費向上に貢献する「高信頼性低トルク玉軸受」を開発した。同社は、本製品の売上として2015年に20億円の売上を目指す。

 CVT用軸受には、低フリクションに加えて、非常に高い寿命特性や剛性、クリープ耐久性などが要求されているという。同品では、同社がこれまで培ってきた固有の特殊熱処理やクリープ防止技術、設計技術に、さらに繊維強化型プラケージを融合し、従来比2.5倍の長寿命を可能にし、CVT用軸受としての耐久性を飛躍的に高めた。低粘度油、希薄潤滑下、異物混入潤滑下等における表面損傷(ピーリング)の発生を抑制することで、信頼性を大幅に向上する。また繊維強化型プラケージを採用し、定格容量や軸受のサイズを大きく変更することなく、軸受の回転による潤滑油の攪拌抵抗を最大3割減らした。軌道溝オフセット仕様の採用により、より一層の小型・軽量化を図り、CVTの効率向上を可能にする。

 部位別見ると外輪にクリープレス仕様、保持器に繊維強化型プラスチック、ボールと外内輪に特殊熱処理技術などを採用、同社固有の技術を融合し、これまでよりも低フリクション化と信頼性能向上を図った。