日本トムソンは、ローラタイプの直動案内機器「CルーブリニアローラウェイスーパーX(MX)」にシリーズ最高クラスの走行精度を実現した「MX マスターグレード」を追加、販売を開始した。主に超精密加工が要求される工作機械などでの需要を見込んでいる。
同品は、軌道面に特殊な加工を施すことで走行時の微小な振れを抑制し、同社の超ロングユニットの標準品に対して脈動(直動案内内部の転動体の移動に関連する走行時の振れ)を約50%低減した。低脈動なため、高精度で高品位な加工が要求される超精密加工機の軸案内に適している。また、超ロングユニットであるため、機械装置の負荷容量向上と剛性向上に寄与する。
MXは、ローラタイプの特性を活かし、高い走行精度が求められる超精密加工機の軸案内で使用されている。同社では、近年のさらなる高精度・高品位な加工要求に対応するため、低脈動仕様を追加し、顧客のニーズに応える狙い。