ブルカーナノ表面計測事業部( http://www.bruker-nano.jp/ )は3月16日、東京・新川の同社東京事業所で、多機能トライボロジーテスター「UMT TriboLab」とナノインデンテーションシステム「NanoForce」のワークショップを開催した。冒頭、相川重夫事業部長が開会の挨拶で、同社の事業内容や取扱製品、グローバルでの販売状況などを述べた。
続いて同事業部 鈴木大輔氏が「UMT TriboLab」について解説。同試験機はボール・ピンオンディスクなどの回転試験や往復摺動試験、ブロックオンリング試験など45種類以上の規格試験に対応している。11種類のセンサにより1mN~2000Nと広い荷重範囲に対応しており、加熱は潤滑環境下で400℃、ドライ環境下で1000℃、湿度が5~85%RHに設定できるなど様々な環境制御が行える。当日の解説では、主な用途となる摩擦摩耗試験について各規格に対応した試験事例を紹介したほか、ビッカース、ロックウェルに対応した高温環境での硬さ試験や、マクロレベルのスクラッチ試験の事例として、HDDに使用された硬質コーティングのスクラッチにおいてAEセンサによる密着性の検知例などのアプリケーションについてグラフを示すなど、豊富なオプションによる多様な測定事例を示した。解説の後は、同試験機によるデモンストレーションが行われた。
引き続き、休憩を挟んで「NanoForce」の解説に移行し、塗膜やDLC膜などの表面改質層や、素材、材料界面の硬度と弾性率を測定できる同システムについて紹介が行われた後、デモンストレーションが行われた。
ワークショップのもよう