ジェイテクトは、「第45回東京モーターショー2017」に合わせて、東京都中央区の同社ショールーム「JTEKT ROOM Ginza 」で10月18日~11月24日、東京モーターショーサテライト企画「MOBIVERSE~未来のモビリティの可能性~」を実施する。
多摩美術大学を中心とするデザインチーム
同社は1960年代から(前身の光洋精工、豊田工機として)「曲がる技術」の開発に取り組み、1988年には世界で初めて電動パワーステアリング(EPS)を開発するなど、現在まで50年以上にわたり「曲がる技術」を追求してきた。その同社の50年後のモビリティ社会における意味や可能性などについて、多摩美術大学のデザインチームが一年にわたって思索、議論。自動運転の実現した社会でも、人間は主体的な「移動」を欲することから“Fun to Drive”が未来でも重要な要素と位置づけ、「未来を道具としてモビリティの可能性を探った」(久保田晃弘・多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授)という。
この観点からデザインチームでは、自動車の既成概念を取り払い、イスやベッドのようなものがモビリティ機能を付け加えることで移動手段となるような、有機体としての移動体を検討。移動体一つ一つがネットワークでつながることで、生物の群れのように調和しながら、優雅な振る舞いを披露する。そんな未来社会の可能性を、ジェイテクトが手がける「曲がる」をキーに、「MOBIVERSE(Mobile Universe:可動する宇宙)~未来のモビリティの可能性~」という企画コンセプトで表現した。
この企画コンセプトのもと、以下のコンテンツを制作、披露した。
一つ目が、JTEKT ROOM Ginzaの80インチモニターを用いて、来場者自らが操作できる体感映像「Drive Simulator」。来場者は、名前のないオブジェクトとモビリティユニットを自由な組合わせ・角度で接続することで作られた、自律的に「走る」、「曲がる」、「止まる」機能を発現する未来の移動装置を操作し、悪路などの様々な環境の中でどのように走行するかを体感できる。
Drive Simulator操作のようす
映像イメージ
また、Drive Simulator で登場するオブジェクトの3Dデータをダウンロードできるようにしたことで、3Dプリンターでオブジェクト実物を作り出すことが可能になるため、どのような動きが発現されるかを手元で確認できる。
3Dプリンターで作製したオブジェクトの実物(写真上部)
さらに、Drive SimulatorのLite版をウェブサイト(URL:http://jtekt-sp.com/mobiverse/)を通じて体験できるようにした。これにより、JTEKT ROOM Ginza 以外の場所でもバーチャルに体感できる。