NTNは、創業100周年事業における地域社会との共生に向けた施策の一つとして、風と太陽光を利用して発電する「NTNハイブリッド街路灯」を静岡県磐田市に2基寄贈した。同社ではハイブリッド街路灯を防災や防犯対策に役立ててもらうとともに、地域でエネルギーを創出し、地域で消費する「地産地消型エネルギー」の提案を行うことで、低炭素化社会の実現に貢献していく。
竜洋海洋公園内の避難場所である竜洋富士頂上に設置された「NTNハイブリッド街路灯」
NTNは、今年3月1日に創業100周年を迎えるにあたり、これまでの支援に対する地域の人々への感謝と、これからも共に歩んでいくという思いを込めて、国内5地域に計17基の「NTNハイブリッド街路灯」の寄贈を実施している。
今回の寄贈先である磐田市でNTNは、自動車向け商品を製造する磐田製作所や技術部門のほか、最新技術を活用した商品や製造技術に関する研究開発拠点を構えている。また、電気自動車(EV)向け「インホイールモータシステム」などの実証試験の実施に同市が協力しているほか、同市内の「いわたエコパーク」では昨年 3 月から、「NTN垂直軸風車(10kW)」の実証試験も行っている。
寄贈された「NTNハイブリッド街路灯」は、磐田市南西部に位置する竜洋海洋公園内の入口広場と、展望台があり、津波発生時の避難場所にもなっている竜洋富士頂上に設置され、避難場所への誘導灯や防災照明灯、非常用電源として活用される。
2月1日に磐田市役所で寄贈式が行われ、渡部 修・磐田市長に対し、井上博徳NTN副社長から目録が贈呈された。寄贈式で挨拶に立った渡部市長は、「今回はNTNハイブリッド街路灯を寄贈いただき大変感謝している。設置場所の竜洋富士は避難場所でもあり、夜間でも市民が安心して避難できるようになった。NTNは地元に密着している企業の一つで、NTNが磐田市に拠点を構えてよかったとお互いに思える関係を今後も続けていきたい」と述べた。
寄贈式で:(左から)三宅勝明NTN 磐田製作所所長、渡部 修・磐田市長、井上博徳NTN副社長、石川浩二NTN 自然エネルギー商品事業部長