THKは、高速使用に適したコンパクトタイプ精密ボールねじSDA-V形のラインナップを拡充し、シリーズ最小となる、ねじ軸径φ10の「SDA10VZ」(総ボールタイプ)の受注を開始した。同社では、小型電子部品の関連装置から大型の一般産業用機械まで、幅広 い装置の高速化とコンパクト化に貢献していく考えだ。
新製品は、軸径がφ10 、ナット寸法は国際標準規格ISO3408(DIN 69051)に準拠したコンパクト精密ボールねじ。ボールねじナットには理想的なボール循環構造を実現するための新技術が用いられており、回転運動がよりスムーズになることにより、高速使用での用途を可能にした。
特徴は以下のとおり。
・ボールを接線方向にすくい上げる方式を採用し、理想的なボール循環構造により最高回転数5000min⁻1(DN値10万)の高速回転が可能となった。また、長時間の高速駆動でも安定したトルクが得られる。
・ナット外径がISO規格に準拠した コンパクト サイズでありながら、ナット長さをさらに抑えた設計にすることで、装置のコンパクト化を実現する。
・新たにねじ軸径φ10、ボールねじリード4mm、5mm、10mmの組み合わせ3品目が追加となり、SDA-V形のラインナップ は ねじ軸径φ10~50 、リード4~50㎜を組み合わせた62品目まで に 拡充。SDA10VZの軸方向すきまは、0以下(G0)を含むすき間GT、G1、G2、G3)が選択可能。