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第9回ものづくりワールド名古屋

 

BASF、中国・湛江の新統合生産拠点にアクリル酸とアクリル酸エステルの生産設備を着工

 BASFは、中国の広東省湛江市の新しいフェアブント(統合生産拠点)で、精製アクリル酸(GAA)、アクリル酸ブチル(BA)、アクリル酸2エチルヘキシル(2-EHA)の工場を含む、新たな生産設備を着工した。2025年までに稼働し、年間生産能力はBAが約 40万t、2-EHA が約10万tを見込んでいる。

BASF 中国 フェアブント

 

 BASF 石油化学品事業本部のプレジデントであるハートヴィッヒ・ミッヒェルズ氏は、「今回の着工は、中国のアクリル酸バリューチェーンにおける生産能力をさらに拡大する上で重要な節目となる。これらの大規模な新設備によって、衛生・塗料などさまざまな産業で使用されるアクリル酸の中国およびアジア市場における需要の高まりに応えることができる」と述べる。

 BASF アジア太平洋地域の石油化学品事業本部のバイスプレジデントであるハイボ・ティアン氏はまた、「当社のユーザーの主要な市場でプレゼンスを強化することで、ユーザーのビジネスの成長をより効率的にサポートできる。湛江フェアブント拠点での一貫生産により、新たなアクリル酸工場は、アジア地域のユーザーに高品質の製品を短いリードタイムで確実に供給できるようになる」と語る。

 アクリル酸は高吸水性樹脂を製造するための重要な原料で、アクリル酸エステルの一種であるアクリル酸ブチルは接着剤や建築用塗料、工業用塗料の製造に使用される。アクリル酸 2エチルヘキシルは、接着剤や塗料の重要な原料となっている。