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SEMICON Japan 2024

 

TECHNO-FRONTIER 2023が開催

 「第32回 モーション・エンジニアリング展」などからなる「TECHNO-FRONTIER 2023」(主催:日本能率協会(JMA))が7月26日~28日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。ベアリング&モーション関連では以下のような出展があった。

 THKは、部品の状態を数値で見える化、予兆検知を実現するIoTサービス「OMNIedge」を紹介した。今回は直動部品向けソリューションとして提供を開始した、新たなAI診断サービス「ADV」を紹介。閾値設定不要で状態変化と異常度をAIがスコア化し、分析レポートを提供できる。

 また、ルートテープレスで今までにない新しい誘導方式の搬送ロボット「SIGNAS」でのデモンストレーションを行った。内蔵カメラで目印となるサインポストを認識し、独自の制御システムで自律移動を可能にする。
 

テクノフロンティア2023 THK「SIGNAS」 bmt ベアリング&モーション・テック
THK「SIGNAS」

 

 そのほか、THK×JMAコラボ特別展示として、<サービスロボットを使った海外インターン生による複数台協調制御デモンストレーション>を実施した。

 

テクノフロンティア2023 THK×JMAコラボ特別展示 bmt ベアリング&モーション・テック
THK×JMAコラボ特別展示

 

 ハイウィンは、状態可視化システム搭載の「i4.0シリーズ(リニアガイドウェイi4.0GW、ボールねじi4.0BS)」を展示した。エッジコンピューティングモジュールで常時状態監視をし、異常診断、部品疲労分析、潤滑制御を可能にするほか、メンテナンス時期の予測や加工精度低下の防止、さらには、給油量を削減しエコなものづくりにも貢献する。

 また、圧倒的な大中空径340mm、薄さ30mmのダイレクトドライブ(DD)モーター「DMT K3」を紹介した。12インチウエハを中空径に通すことができ、さらに自由度の高いウエハ検査装置などの設計を可能としている。
 

テクノフロンティア2023 ハイウィン「i4.0シリーズ」 bmt ベアリング&モーション・テック
ハイウィン「i4.0シリーズ」

 

 そのほか、主催者企画として「人類の生活をより快適に豊かにするスマート工場」ゾーンが設けられ、予兆診断のエリアではTHK、日本精工、ハイウィンが展示した。THKはOMNIedge部品予兆検知AIソリューションによる、またハイウィンは状態可視化システム搭載の直動機器i4.0シリーズによる、予兆検知のメリットをそれぞれ紹介した。

 日本精工はワイヤレス振動診断器「D-VibA10」を紹介。巡回監視時に携帯するのは手のひらに乗るサイズの軽量の振動ピックアップとスマートフォンだけで可搬性に優れ、この二つをワイヤレス接続、ダウンロードで入手できる振動測定・診断アプリケーション(ACOUS NAVI for ワイヤレス振動診断器)を利用することで、搭載機能のACOUS NAVI for Bearingsによって軸受のフレーキング、傷の診断が可能で、データ処理機能は市販のFFTアナライザと同等。振動測定の手動/自動モードの切替え、軸受精密診断の判定レベルの任意選択や再診断機能、さらに付属の管理ソフトウェアにより効率的な診断をサポートする。
 
 

テクノフロンティア2023 日本精工「D-VibA10」 bmt ベアリング&モーション・テック
日本精工「D-VibA10」