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小船 昭氏(協同油脂 元社長・会長)のお別れの会が開催

 協同油脂は8月30日、東京都千代田区の東京會舘で、本年7月2日に逝去した小船 昭氏(協同油脂 元社長・会長、享年87歳)のお別れの会を執り行った。産業界および学界から多くの関係者が参列して祭壇で献花を行い、また、会場で投影された小船 昭氏の思い出の写真を見つめながら、氏の人柄や功績を偲んだ。
 
 

協同油脂 小船昭氏のお別れの会 祭壇での献花のようす bmt ベアリング&モーション・テック
祭壇での献花のようす

 

 小船 昭氏は1937年、協同油脂初代社長である小船惣四郎氏の弟で二代目社長の小船伊助氏の長男として出生、1960年に同社に入社し、1987年~2006年まで18年間にわたり社長を、2006年~は会長を務め、同社の発展に大きく貢献した。

 社長就任後に『トライボロジー精神の実践』を具体化し、創業の原点に立ち戻るため、社員一人ひとりが日々取るべき行動や心構えとして『行動規範』(人間として取り組む、心と足と頭の行動、誠意と熱意、素直に謙虚に)を制定し、浸透させた。

 事業活動においては、辻堂工場、伊丹工場から亀山・笠岡両工場への移転を進め、最新鋭のクリーンな生産体制を整備した。また、シンガポールの拠点設立を皮切りに、米国、欧州、アジアに海外拠点を設立し、グローバル化に対応した。

 1970年に開催され1983年に一時中断していた「トライボロジー研究会」をトライボロジカルな情報交換の場として1989年に再開し、産業界の発展に貢献した。

 業界団体での活動では、日本グリース協会会長(1994年~2006年)、全国工作油剤工業組合副理事長(1990年~2007年)、潤滑油協会理事(1997年~2007年)を長く務めた。日本グリース協会会長としては、環境問題対策活動、グリース業界のグローバル化に尽力し、特にNLGI(米国潤滑グリース協会)との連携強化については、NLGI功労賞を授与されている。
これらの功績から、2007年には旭日双光章を受章し、2024年に従六位を追叙された。
 

協同油脂 小船昭氏のお別れの会 会場では小船 昭氏の数々の思い出の写真が投影された bmt ベアリング&モーション・テック
会場では小船 昭氏の数々の思い出の写真が投影された

 
 

協同油脂 小船昭氏のお別れの会 旭日双光章の勲章(中央)と従六位の位記(右) bmt ベアリング&モーション・テック
旭日双光章の勲章(中央)と従六位の位記(右)