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SEMICON Japan 2024

 

NTN、ロボット関節向けに薄型・高精度角度センサを開発

 NTNは、ロボット関節角度検出などの用途に、薄型・軽量で、角度を高精度に検出できる「薄型・高精度角度センサ」を開発した。従来の「高分解能回転センサ付軸受」に比べ、さらに高精度の角度検出を可能にしている。
外観写真外観写真

 近年のロボット市場において、ロボットには緻密で高精度な位置決めが要求されている。同社では今回、こうしたニーズに適応した高精度に回転角を検出する角度センサを開発した。

 開発した「薄型・高精度角度センサ」は、リング部材にゴム磁性体を複合成形した後、極数の異なる2列の磁気トラックをゴム磁性体に着磁させた複列磁気エンコーダと磁気センサで構成。従来のエンコーダは、N極とS極のペア配列(極対)が32/31極対だったが、本開発品は64/63極対での配置とし、高度な角度検出を可能にした。同社従来品の角度精度が±0.2°だったのに対し、開発品では角度精度±0.1°と高精度化を図っている。

着磁パターン図着磁パターン図

 一方で、隣り合う磁気トラックに影響を与えない独自の高精度着磁技術を適用している。

 また、軽量・薄型化を実現、同社従来品比で27%の重量減を図っている。

 今後は、今回開発したラジアルタイプのほかアキシアルタイプも開発する計画で、市場ニーズを確認しながら、「薄型・高精度角度センサ」の商品化、本開発品と軸受とのセット商品の商品化を進めていく。
使用例使用例