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SEMICON Japan 2024

 

ジェイテクト、ロードバイク用高性能軸受のラインアップを拡充

 ジェイテクトは、昨年8月に発売したロードバイク用高性能セラミックボール軸受「ONI BEARING®」のラインアップを拡充する。ONI BEARINGは発売以来、圧倒的な低トルク性能が評価され、全国のロードバイクユーザーに愛用されているが、今回発売1周年を機に、より多くのロードバイクユーザーに「より速く・より快適な走り」を体感してもらうよう型式を増やし、適合ホイールを拡大するもの。

ジェイテクト ONI BEARINGとそのロゴ
ONI BEARINGとそのロゴ

 

 同社では、1984年に世界で初めて実用化したセラミック軸受の技術と自動車・産業機械向けに培った知見を生かして、ONI BEARINGを開発。本軸受は既存のロードバイク用軸受と比べ圧倒的な低トルクを誇り、漕ぎ出しの軽さとホイール速度維持を実現する。市販ビジネス商品としてサイクルショップなどで販売され、ホイールへの取り付けも行われているす。また、ロードレースの国内トップリーグであるJプロツアー(JPT)で2022シーズンのチーム総合優勝を果たしたMATRIX POWERTAG(マトリックスパワータグ)のレース車両にも採用されている。

 ONI BEARINGの名前の由来は、「ジェイテクトの基本理念」に掲げる「No.1&Only One」から「ONI」を取り、セラミックボール軸受として低トルクを筆頭に圧倒的な高性能、さらには自転車競技の本場欧州への日本ブランドアピールも込めて、ONI(鬼)を商品名に採用している。

 ONI BEARINGは、これまでは主にMavic(マヴィック)ブランドのディスクホイールに適合する型式を製造していたが、その他のホイールを使用するロードバイクユーザーの要望に応える形で、ラインアップを拡充することを決めたもの。ジェイテクトでは、Mavicのディスクホイールだけでなく、リムホイールへの適合をはじめ、DT-swiss、Roval、Bontrager、Vision、ZIPP、ENVE各ブランドのホイールにも適合する型式を提供していくほか、フリーボディにも適合するONI BEARINGも用意していく。詳細は、ONI BEARINGサイト「製品適合表」(https://koyo.jtekt.co.jp/products/onibearing/compatibility_table.pdf)に記載されている。

 ジェイテクトでは、今回のラインアップ拡充による適合ホイールの拡大に続き、今後はボトムブラケットへの展開を予定している。また、自転車競技の本場欧州をはじめ台湾や韓国などアジア圏にも参入し、世界中のロードバイクユーザーにONI BEARINGのメリットを提供していく。同社では引き続き、「ONI BEARINGを皮切りに、アフターマーケット領域でも「地球のため、世の中のため、顧客のため」となる製品開発を進めていく考えだ。