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SEMICON Japan 2024

 

イグス、円滑な動きを実現するハイブリッドリニアシステムを開発

 イグスは、従来品と比較し摩擦係数を低減させたハイブリッドリニアシステムを開発した。耐摩耗性の高性能ポリマー製ローラーとスライド部を装備した2種類のハイブリッドローラーベアリングが、摩擦を低減。取付け簡単なレールと組み合わせることで、コストパフォーマンスだけでなくデザイン性にも優れたシステムとして利用できる。

 

円滑な動きを実現するハイブリッドリニアシステム
円滑な動きを実現するハイブリッドリニアシステム:ハイブリッドローラーベアリングが摩擦を低減

 

 ドライリン リニアガイドは、キャリッジに摩擦特性を最適化したスライド部が装備され、耐久性に優れていることから、包装機械や家具製造、工作機械等の可動部で採用されている。手動調整用に低摩擦が求められる場合には、ローラー付きのベアリングが使用されるが、特に側面取付けではローラーの位置が力の吸収を左右する。

 イグスは今回、このような用途においてスムーズな動作を確保しつつ、最大限の保持力を発揮するハイブリッドローラーベアリングを新たに2種類開発した。「WJRM-41-10」には傾斜をつけて最適な角度に調整された二つの樹脂製ローラーが搭載され、力の吸収・滑らかな回転を実現。一方、ローラー1個の「WJRM-31-10」は、下方に設置するサポートベアリング。

 さらに、これらのベアリングには、無潤滑・メンテナンスフリーで、低摩擦が特長のイグリデュールJ製スライド部も搭載されている。この2種類のハイブリッドローラーベアリングを使用することで、摩擦が低減され高耐久性を実現できる。

 2種類の新しいハイブリッドローラーベアリングは、キャリッジプレートWWYRを使用することでリニアキャリッジに拡張できる。イグスでは、このハイブリッドローラーベアリングに適合する薄型WSR-10-120レールも開発。このレールは見える部分に穴がないシンプルな設計で、裏側からスロットナットで取付けられるため、この新型レールとハイブリッドローラーベアリングを組み合わせることで、キッチンや家具、工作機械、治具設計等での側面取付け用途に最適。