三菱電機エンジニアリングは、AI(人工知能)技術を採用し、製品や設備が発する音や振動のデータをあらかじめ学習することで、判定閾値を自動生成できるなどの新機能を搭載した音響・振動診断システム「VisibleWave(ビジブルウェーブ)」の受注を開始した。本機能により、判定閾値の設定作業にかかる時間を最大90%以上削減するとともに、判定のばらつきを解消することで、製品検査や設備の予防保全の効率化に貢献する。
新機能では、AI技術の採用で音や振動の判定閾値を自動生成し、設定作業時間を最大90%以上削減できる。また、目的や状況に応じて、学習アルゴリズムおよび判定閾値生成方法が選択可能で、AI自動診断で計測から判定までを一貫で実現し、予防保全に貢献できる。
音や振動を対象とした製品検査や設備診断は、担当者による聴音や触手の判断に熟練を要し、担当者ごとにばらつきが生じたほか、自動化するに至っては判定基準の設定に多大な労力を要するという課題があった。
これに対し三菱電機エンジニアリングでは今回、三菱電機のAI技術「Maisart」を採用し、音や振動のデータをあらかじめ学習することで判定閾値を自動生成できる音響・振動診断システム「VisibleWave®」を発売するもの。