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SEMICON Japan 2024

 

NTN、軸受診断アプリの無料体験版の提供期間を2023年3月末まで延長

 NTNは、産業用IoTプラットフォーム「Edgecross®(Edgecrossコンソーシアム(ECC)が運営)対応の軸受診断アプリケーションの無料体験版の提供期間を2023年3月末まで延長する。


 軸受診断アプリケーションは、軸受近傍に設置された振動センサのデータを収集し、軸受の異常を診断する「Edgecross®」認定製品で、簡単・迅速に診断ができ、軸受情報や運転情報などの設定が不要で、同社製以外の軸受の診断も可能。設備や稼働状況を監視し、生産現場でデータをリアルタイムに収集・分析することで、設備の不具合や故障をいち早く知り、メンテナンス性や生産性の向上に貢献する。

軸受診断アプリケーションの主な特徴は以下のとおり。

1. 軸受のリアルタイム診断:軸受の診断結果を3秒~10秒ごとに更新、僅かな時間に現れる変化も捉えることが可能

2. 診断対象の軸受情報や運転状況の設定が不要で、NTN製以外の軸受の診断も可能

3.シンプルな出力:診断開始時点を基準に状態レベルを4段階で出力、センサからの診断結果を最大16ヵ所まで同時に確認することが可能

4. 導入・運用にあたりインターネット接続は不要で、データを外部に出したくない場合やネットワーク環境が整っていない場合でも利用が可能

 本アプリは2021年夏に無料体験版の提供を開始して以来、すでに多数のユーザーが利用しており、ユーザーからは、複雑な設定を行うことなく簡単に軸受診断が行える、既存のシステムとの連携が行いやすい、などの評価を得ている。

 本年1月からは、ECCと共同で必要な機器類を一定期間無償で貸し出しするサービスも開始し、また本年3月にはECCが開催した「第3回 Edgecrossアワード」で同プラットフォームのアプリとして初めて軸受の異常診断を実現したことや、予兆保全に向けたソリューションの強化に寄与した点などが評価され、「優秀認定・登録製品賞」を受賞した。

 本アプリの無料体験版を提供する中で、ユーザーから無料体験版の提供延長を希望する声が多数寄せられたことを受け、同社では提供期間を当初の予定より1年間延長し、2023年3月末までとしたもの。同社では本アプリについて、無料提供版を使用したユーザーからの要望や意見を取り入れて2023年の商品化を目指す。

 同社は、IoTやAIを活用した本アプリの開発・提供を通じてユーザーのスマートファクトリー化に貢献するとともに、新たな事業の一つとして注力するサービス・ソリューション事業のさらなる拡大を進めていく。

NTN 軸受診断アプリケーションの構成例 bmt ベアリング&モーション・テック
軸受診断アプリケーションの構成例