
ナノテクノロジーと走査型プローブ顕微鏡(SPM)に特化した「ナノ科学シンポジウム(NanoScientific Symposium Japan 2025 : NSSJ2025)」が10月24日10時~17時30分に、東京大学 浅野キャンパス 武田ホール(東京都文京区弥生2-11-16)で開催される。主催はナノ科学シンポジウム実行委員会(実行委員長:高井 治氏(名古屋大学名誉教授、先端材料研究機構 代表理事、表面・超原子先端材料工学研究所 代表理事・所長))、パーク・システムズ・ジャパンで、協賛はアルテア技研、後援は日刊工業新聞社とメカニカル・テック社。
NSSJ2025では現在、一般の参加申込と、ポスター発表の参加申込(提出期限:10月15日)を募集している。参加費は無料。
一般の参加申込はこちらから。
ポスター発表の参加申込はこちらから。
ナノ科学シンポジウムは、2020年からSPMユーザーシンポジウムとして開催してきたが、本年からSPMの幅広い応用と技術に焦点を当てつつ、複合的に表面解析手法を用いた材料科学、半導体およびライフサイエンス分野の最先端の研究情報を共有・交換するシンポジウムへと拡大。MEMS技術、表面分析・解析技術、表面技術など多様な分野の第一線で活躍している登壇者による講演やポスターセッションを通じて、材料・表面技術とナノテクノロジーとの共創を明らかにするとともに、ナノテクノロジー支援の取り組みを発信する。
NSSJ2025のポスターセッションはまた、研究成果を発表することでSPMコミュニティで国際的に著名な教授陣や専門家の前で研究内容を議論することができるほか、『NANOscientific Magazine』やSPM企業Park Systemsの資料に掲載され、発表者の研究の影響力を高めるチャンスとなる。さらに、受賞した研究には以下の賞金が贈られる。
・1名 - 最優秀賞 5万円
・2名 - 優秀賞 3万円
なお、ナノ科学シンポジウム2025の当日の講演タイトルと登壇者は以下のとおり。
・「ダイヤモンドおよび窒化ホウ素単結晶の高圧合成と機能開拓」谷口 尚氏(物質・材料研究機構(NIMS))
・「傾斜探針型測長AFMによるナノ構造の寸法・形状計測」木津良祐氏(産業技術総合研究所(AIST))
・「オペランド電位計測によるバンド構造の可視化:III-V族化合物半導体デバイスへの応用」石田暢之氏(物質・材料研究機構(NIMS))
・「マルチビームを適用した複数プローブで視る・操るナノスケールの界面構造」伊藤恵利氏(メニコン)
・「ダイヤモンドヘテロエピタキシャル成長における微細表面観察」鈴木真理子氏(Orbray)
・「表面機能化によるナノ粒子触媒・電池カーボン電極・二次元結晶の開発と評価」齋藤永宏氏(名古屋大学)
・「原子間力顕微鏡を使って液中で「観る」には」関 禎子氏(東京都立大学)
・「半導体デバイス用シリコンウェーハの表面制御」仙田剛士氏(グローバルウェーハズ・ジャパン)株式会社
・「イメージングエリプソメトリーによる薄膜の観察とその光学特性評価」Park Systems社