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SEMICON Japan 2024

 

NTN、EVモータの回転トルクを50%以上低減する高効率化用玉軸受

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NTN「低トルク密封形深溝玉軸受」 NTN( http://www.ntn.co.jp )は、電気自動車(EV)に搭載されるモータなどの高効率化に貢献する「低トルク密封形深溝玉軸受」を開発した。

 同品は、回転トルクの主要因であるグリースの攪拌抵抗を低減するため、新開発のグリースを採用。新開発グリースは、低粘度の基油を用い、組織が微細な増ちょう剤を適用した。この増ちょう剤の適用により、基油を保持する力が向上し、増ちょう剤の使用量削減が可能となった。これにより、トルクを50%以上低減した。

 また、走行時における低騒音(音響性能)についても、従来のモータ用グリースと同等以上の性能を確保した。さらに、グリースの添加剤を最適配合することで、高温環境下におけるグリースの酸化劣化を抑え、従来品と同等以上の寿命を実現している。

 グリースの開発に加えて、転動体と保持器ポケット部の接触形状を工夫した低トルク保持器の適用によって、軸受転走面への過剰なグリース流入を抑制する。

 同社では、同品をEVモータをはじめ電装補機や産業機械用各種モータなどに向けて提案していく。