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SEMICON Japan 2024

 

テクニカルショウヨコハマ2017開催

 神奈川産業振興センターと横浜市工業会連合会、神奈川県、横浜市は2月1日~3日、横浜市西区のパシフィコ横浜で、「テクニカルショウヨコハマ2017(第38回工業技術見本市)」を開催した。

 同展は神奈川県下最大級の工業技術・製品に関する総合見本市で、として、第38回となる今回は、「未来をひらく新技術」をテーマに、「ビジネスソリューション」、「生産(加工技術)」、「生産(機器・装置・製品)」、「環境・エネルギー/健康・医療・福祉」、「産学公・企業間ネットワーク」の五つの出展分野を設け、技術革新・商品開発・新市場の開拓につながる独創性・先進性に富んだ最新の技術・製品や研究成果が発信された。

 モーション技術関連では、以下のような出展があった。

 スガツネ工業は、動きを創造するテクノロジー「モーション デザイン テック」をベースにした機構部品を紹介した。これは開閉に、“ゆっくり動く”、“どこでも止まる”、“軽々と開く”、“カチッと止まる”、“あちこち開く”といった動きを与える技術。作業環境に合った動きを付与することで扉や蓋の操作性を向上。開閉動作を伴う作業の効率アップによって、装置や設備の付加価値を高める提案を行った。
「モーション デザイン テック」製品「モーション デザイン テック」製品

 高井精器は、軽量で軽トルク回転、オイルフリーなどの特長を持つ高品質・高精度のミニチュア樹脂ベアリングや、耐疲労性・耐薬品性に優れたPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂ベアリングなどを展示したほか、軽量小物部品の搬送に適したプーリ径φ12mmの「ミニベルトコンベア」を披露。同コンベアが、ステッピングモーターとタイミングベルトの組み合わせにより、滑りのない安定定速搬送/ステップ動作搬送を実現することをアピールした。
「ミニベルトコンベア」「ミニベルトコンベア」

 ナパックでは、焼結含油軸受の製造で培った粉末冶金技術などを用いて摺動特性や耐久性など機械的特性を高めた自動車ターボチャージャー部品やハイブリッド車(HEV)/電気自動車(EV)用部品などを紹介した。
ナパック

 日本軸受加工では、材料技術の工夫や固体潤滑被膜技術などの適用によって700℃の使用環境に耐える「瓦、焼成台車用 高温対応特殊玉軸受」などを披露した。
「瓦、焼成台車用 高温対応特殊玉軸受」「瓦、焼成台車用 高温対応特殊玉軸受」

 三木プーリは、高密度・高精度・複雑形状・高強度を実現する粉末冶金技術「MST」を使った大型焼結部品の小ロット・低コストでの提供を提案。今回はこのMST技術を用いて、外径80~100mm、厚み30mm以下、モジュール0.5~2.0、ねじれ角15~20°といった仕様の「大型焼結製ヘリカルギア」を参考出品した。
「大型焼結製ヘリカルギア」「大型焼結製ヘリカルギア」