BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、中国の金山サイトで、合成エステル系基油の生産能力を約2倍に増強する。今回の投資は、アジア太平洋地域における高性能潤滑油に対する需要の高まりに対応するもので、同地域の顧客の成長を強力に支援すべく、信頼に応えるサプライヤーとしてのBASFのポジションをさらに強化する狙い。増産体制は、2022年下期までに完了する予定だ。
合成エステル系基油は、高性能な潤滑剤のフォーミュレーションにおいて不可欠な成分で、サステナビリティの面でもメリットをもたらす。合成エステル系基油の適用分野としては、環境に配慮した冷凍機油やその他工業用潤滑油、自動車用潤滑油などが挙げられる。
BASFのアジア太平洋地域ビジネスマネージメント燃料・潤滑油ソリューションおよび、 グレーターチャイナのパフォーマンスケミカルズ事業担当、バイス・プレジデントを務めるマティアス・ラング氏は、「今回、合成エステル系基油の製造能力が拡大することにより、特にアジア太平洋地域のユーザーへの供給体制をより強化することができる。BASFは主要な原材料を川上から統合しており、業界をリードし、信頼のおける潤滑剤コンポーネントサプライヤーとして、その強みを最大限に活用していく。ユーザーに対し、より良いサービスを提供し、共に成長していくことを楽しみにしている」と語っている。