メインコンテンツに移動
第27回機械要素技術展

 

NTN、世界最高水準の小型・軽量化を実現した4WD車リヤ用等速ジョイントを開発

 NTNは、前輪駆動車ベースの4WD車の従駆動輪(サブアクスル)向けに世界最高水準の小型・軽量化を実現した「サブアクスル・リヤ用小型軽量等速ジョイント」を開発した。

NTN サブアクスル・リヤ用小型軽量等速ジョイント
サブアクスル・リヤ用小型軽量等速ジョイント

 

 等速ジョイント(CVJ)は、エンジンまたはモータの動力の大きさ(負荷容量)やタイヤの転舵のための作動角によって、サイズを使い分けている。

 リヤ用CVJには転舵による大きな作動角が不要となるため、リヤ用CVJに必要な作動角に合わせた専用設計によって小型・軽量化した商品として同社は、2015年にリヤ側が主駆動輪となる後輪駆動車や後輪駆動車ベースの4WD車向けに「リヤ用軽量ドライブシャフト」を開発、市場に展開してきた。

 今回開発した「サブアクスル・リヤ用小型軽量等速ジョイント」は、「リヤ用軽量ドライブシャフト」のコンセプトを応用し、前輪駆動車ベースの4WD車のリヤ向けに改良した商品。従駆動輪となるリヤに求められる負荷容量はより小さくなるため、従来品から大幅に小型・軽量化を図った。

 タイヤ側に配置される固定式CVJとデファレンシャル側に配置されるしゅう動式CVJのそれぞれについて、最大作動角の見直しや部品の最適設計などによる部品の薄肉化・小径化により、必要な強度を維持しながら小型・軽量化を実現している。

 軽量化(ステム部を除いた形状)では、同社従来品比で固定式CVJが6.2%減、しゅう動式CVJ が29%減。軽量効果を車両燃費に換算した場合、約0.02%の燃費改善効果(同社試算結果)が見込まれる。

 コンパクト化(外輪外径比)では、同社従来品比で固定式CVJが1.9%減、しゅう動式CVJが12.3%減となった。

 自動車市場においては、環境負荷低減を背景に低燃費化が加速する一方で、北米を中心にグローバルでSUVの人気が高まっているほか、モータをフロント側とリヤ側の両方に取り付けた電動4WD車が次々と発売されており、今後も前輪駆動ベースの4WD車の一層の増加が見込まれる。

 近年、車両開発において環境性能の向上が必須とされる中で、同社では大幅な小型・軽量化を実現した本開発品を市場に提案し、車両の軽量化・低燃費化に貢献していく考えだ。

NTN サブアクスル・リヤ用小型軽量CVJと従来品との比較
開発品と従来品の比較

 

NTN サブアクスル・リヤ用小型軽量CVJの適用箇所
適用箇所