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東京理科大学・佐々木研究室、第25回トライボサロンをハイブリッド開催

 東京理科大学・佐々木研究室(主宰:佐々木信也 教授)が主催する「トライボサロン」(https://tribo-science.com/salon)の第25回目が11月23日、東京都葛飾区の葛飾キャンパスでのオンサイト参加とオンライン参加からなる、ハイブリッド形式によって開催された。

第25回トライボサロン bmt ベアリング&モーション・テック
開催のようす

 

  トライボサロンは、トライボロジーに関係する情報・意見交換の場として、毎月1回のペースで開催されている。もともとは佐々木研究室の博士課程学生の勉強会として発足し研究成果の発表や最新の研究動向などに関する意見や情報交換を重ねてきたが、2022年9月からは佐々木研究室に限らず広く参加の戸を開き、関係者のネットワーク作りも目的の一つとして活動している。トライボロジーに関する情報交換、人材交流等を通し、関連技術の向上と発展に資することを目的に、次の活動を円滑に行えるよう運営に努めている。

 第25回目となる今回のトライボサロンでは、「e-TAF:トヨタ低粘度e-Axle油開発の定点観測的考察」のタイトルで、技術オフィス・村上の村上靖宏氏を講師に話題提供が行われた。

 講演では、トヨタ純正 e-トランスアクスルフルード(e-TAF)の開発に携わったトヨタ自動車や豊田中央研究所、ENEOSなどの技術者たちによる直近の「トライボロジー会議 2024 秋 名護」までの多数の論文発表を通じて、適用した試験条件・試験片材質情報や効果検証の進め方、開発の進め方(命題→指針決定→課題抽出→方策決定→効果確認→効果検証)について推定し紹介した。また、低粘度化と電気絶縁性、耐荷重能の成立、軸受フレッチング摩耗対策、ポンプのベーン摩耗対策、消泡性向上といった次世代e-Axle油開発の方向性について考察した。

 なお、トライボサロンに関心のある方は、以下のURLを参照されたい。
 https://tribo-science.com/salon