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NTN、BEVの電費を0.76%改善する低フリクションハブベアリングを開発

 NTNは、BEV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)、FCV(燃料電池車)などxEV(電動車両)の省エネルギー化に向けて、従来から有していた世界最高水準の低フリクション(摩擦)性能をさらに向上させ、回転フリクションを従来品比で約66%低減したハブベアリングを開発した。これにより、BEVでは電費が0.76%改善し、1回の充電あたりの航続距離を2.2km延長する効果が期待される。NTNでは、世界最高水準の低フリクション(摩擦)性と高い耐泥水性を両立した本商品をグローバルの自動車メーカーに提案していく。2030年度に、本開発品を含む低フリクションハブベアリングシリーズで約400億円/年の売り上げを目指す。

 近年、世界各国で排出ガス規制が強化される中、xEVの生産台数は今後さらに増加すると見込まれている。これらの車両では、1回の充電で走行できる距離(航続距離)の延長が重要な課題となっており、車両全体のさらなる省エネルギー化が求められている。

 NTNは、世界トップクラスのハブベアリングのメーカーとして、2009年に「低フリクションハブベアリング」を市場投入して以来、軸受内部グリースやシール用グリースの改良、シール設計の最適化など、さまざまな技術開発を積み重ね、常に世界最高水準の低フリクション化を実現し、車両の省エネルギー化に貢献してきた。

 今回開発した製品はこれまでの「低フリクションハブベアリング」シリーズの開発で培ってきたグリースなどの低フリクション技術に加え、シール構造を見直すことで、世界最高水準の低フリクション性能と高い耐泥水性能の両立を実現したもの。

 ハブベアリングのシールは、泥や水、埃などの異物が軸受内部に侵入することを防ぐ重要な役割を担っている。一方で、耐泥水性を確保するためには、シールと軸受を接触させる必要があり、この接触がフリクション増加の要因となっていた。今回開発した新シールでは、従来シリーズで採用してきた、シールと軸受の接触部(リップおよび摺動面)への特殊な表面処理や、ラビリンス構造(すきま)の最適配置によるリップ枚数削減、専用グリースの適用に加え、リップによる反力を抑える新設計を採用した。これにより、高い耐泥水性を維持しながら、シールと軸受との接触抵抗を大幅に低減させることに成功した。

 NTNはハブベアリングのリーディングカンパニーとして、今後もフリクション低減を追求して、自動車の省エネルギー化とサステナブルな社会の実現に貢献していく。低フリクション化のほかにも小型・軽量化や耐久性向上など高い技術力が求められる商品の開発に取り組むとともに、ハブベアリング設計におけるAI 技術の活用などにより提案のスピードと品質をさらに高めていく。ハブベアリングと隣り合う部品で、同社が世界トップクラスのシェアを持つドライブシャフトの技術力も磨き続け、課題解決力、提案力、迅速な対応力を兼ね備えた駆動領域のトップメーカーを目指す。

NTN 低フリクションハブベアリング01 bmt ベアリング&モーション・テックNTN 低フリクションハブベアリング02 bmt ベアリング&モーション・テック