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SEMICON Japan 2024

 

イグス、PFAS規制に対応し、食品・包装業界向けにPTFEフリー&FDA準拠の新製品を提供開始

 イグスは、食品製造・包装業界向けの粉状コーティング材やリニアガイドに新しいバージョンを追加した。将来的なPFAS(有機フッ素化合物)規制の影響を受けないPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)フリー素材を採用するなど、これまでよりさらに環境負荷が低く、衛生的な製造現場に寄与する製品が提供可能になっている。

イグス PFAS規制対応商品 ソフトマター メカニカル・テック社

 イグスは、10月23日~25日に東京ビッグサイトで開催される「TOKYO PACK 2024(2024東京国際包装展)」において、PFAS規制対応の新製品を含めた食品業界向けのラインアップを幅広く紹介する予定だ。

 PFASは、工業製品や消費財などあらゆる分野で欠かすことのできない化学物質だが、近年人体や環境への有害性から欧州や米国を中心に規制が強化されてきており、企業にはPFAS規制への対応が求められている。

 これに対しイグスでは、包装機械のしゅう動部分など、さまざまな用途で使用されている食品業界向け粉状コーティング材に、新しくPTFEフリーの「イグリデュールIC-05PF」を追加した。PTFEを使用したコーティング材からの置き換えにより、将来のPFAS規制の影響を受けることなく、高いしゅう動性・耐摩耗性を実現できる。また、リーズナブルな価格のため、コストを削減できるケースもある。

 イグリデュールIC-05PFの特長は以下のとおり。

・導電性部品へのコーティングに適用可能
・PTFEフリー
・FDA(アメリカ食品医薬品局)およびEU 10/2011準拠
・DIN EN ISO 9227に準拠した塩水噴霧試験で耐性を確認済み

 また、食品製造現場での使用を想定し、FDA準拠およびPTFEフリーの素材を使用したリニアガイドが新しいデザインになり、「ドライリンW-HYD」として追加された。EHEDG(欧州衛生工学・設計グループ)が示す食品製造機械の衛生設計ガイドラインに則り、隙間を極力なくすデザインにすることで、残留物や雑菌・バクテリアが付着しにくく、洗浄作業がより簡単になる。また、キャリッジのしゅう動部分に溝を設けているため、水や洗浄剤が速やかに排出されやすくなる。

 ドライリンW-HYDの特長は以下のとおり。

・洗浄を伴う食品製造工程に適用可能
・PTFEフリー
・FDAおよびEU 10/2011に準拠
・EHEDGガイドラインまたはDIN EN 1672-2に準拠した設計