回転センサ付軸受(軸受外径420mm) NTN( http://www.ntn.co.jp )は、外径420mmまでの大形軸受にも回転数の検出が可能な「回転センサ付大形軸受」を開発した。
従来から大形軸受と回転センサは機械装置内で別々に取り付けられており、装置の組立工程において、正確な回転数を検出するためには回転センサ関連部品の位置決め調整などが必要だった。
同社は、大形軸受の外輪を回転させる用途において、静止輪である内輪にパルス検出用センサ、回転輪である外輪にパルサーリングを設け、回転センサ部と軸受を一体化することで、組立工程における位置決め調整を不要とし、部品点数の削減とコンパクト化を可能にした。
また、センサ配線類の断線防止機構の採用により、軸と軸受内輪間にクリープ(滑り現象)が発生した場合でも、破損や誤差を生じさせることなく回転数の検出が可能。さらに、油中や強い振動条件下においても使用可能。
同社は、大形軸受における回転数の検出が必要とされる建設機械や鉄鋼設備、風力発電装置などをはじめ、今後さまざまな産業機械への適用を提案していく。