日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com/ )は、高速用ボールねじとして「ハイスピードSSシリーズ」、これに対応する「高速・重荷重用サポートユニット」を商品化し、2013年2月から販売を開始する。
ボールねじには同社独自の高速・静音技術を使い、従来のチューブ循環方式の標準品に比べ2倍以上のd・m値116万の高速回転が可能に、また同技術により騒音レベルを6dB(A)低減、振動レベルを1/2に低減した。最高送り速度は、80m/minに達するという。また、高速化による支持軸受の発熱低減のため、サポートユニットには予圧を最適化した軸受を採用し、発熱を1/2に低減した。
専用加工機や工作機械に適したボールねじの仕様(軸径、リード、長さ)で9型番・33種類、サポートユニットも10種類をシリーズ化した。また、軸端は未加工とし、後加工がしやすい仕様とした。
近年の自動車製造設備等の専用加工機や工作機械などでは、生産性向上のため、ボールねじへの高速化要求が高まっており、同時に短納期への要求も増えている。NSKでは高速化に対応するため、高速・静音技術を採用した標準ボールねじと、高速対応のサポートユニットを開発した。これらの製品を在庫化することで短納期の要求にも応える。