NTN( http://www.ntn.co.jp )は、黄銅製のナットに樹脂摺動材料を一体成形し、耐荷重性能を大幅に向上させた「高負荷用樹脂すべりねじ」を開発した。
同品は、高剛性な黄銅製ナットのねじ山表面にPPS樹脂摺動材を薄く形成した一体化ナットを採用。一体化による耐荷重性と自己潤滑性の両立に加えて、黄銅の放熱性を利用した温度上昇の抑制により、すべりねじの耐久性能も向上させた。今後、工作機械周辺設備の搬送装置、測定機器などへの適用を提案するとともに、クリーン環境用途への販売拡大を図る。
樹脂すべりねじは、油やグリースを使用しない無潤滑運転が可能なため、医療機器をはじめ、半導体製造設備、食品機械等に採用されている。一般的に樹脂製ナットとステンレス製ねじ軸で構成するが、樹脂製ナットの剛性が低いため、低負荷の用途に限定されていたという。