ビジネス会議運営会社のマーカスエバンズは2月15・ 16日の両日、東京・関口のホテル椿山荘 東京で「Manufacturing Japan Summit 2017」を開催した。会期中は講師を務めた企業のほか、マーカスエバンズの厳格な審査基準を満たした大日本印刷やパナソニック アプライアンス社、味の素ゼネラルフーヅ、ジェイテクト、アドヴィックス、ミズノ、京セラ、富士重工業、ニッタ、古河電池といった企業の製造部門の部長以上の役職者約30名が参加、講演、ディスカッション、ネットワーキングブレイク、商談などが行われた。
また、本ウェブサイトならびに雑誌『bmt(ベアリング&モーション・テック)』も、メディアパートナーの一員として参画した。
同サミットは、日本の製造業が世界基準の市場化で不動の立ち位置を再構築するには、変化を受け入れながら、揺るぎのない技術技能と顧客に応えるものづくりとをベースに進化への適応能力を強化して新時代の体制を築いていく必要性があるとの観点から、開催された。
会期中は日立製作所・上席研究員 (ICT政策)の梶浦敏範氏を議長に、以下の講演が行われた。
・「未来のモノづくりとは-それらを実現する組織風土の構築-」人と経営研究所 所長 大久保寛司氏
・「一つひとつのバネを大切にする心得」東海バネ工業 代表取締役 社長 渡辺良機氏
・「価値づくりを支えるものづくり人材育成」三菱電機 人材開発センターものづくり教室 教室長 織田昌雄氏
・「技術資産の活用を妨げている真因と解決のポイント」理想科学工業 開発本部 P&D センター所長付 池上哲司氏
・「人に優しいものづくり・ことづくりを目指して」アシックス 執行役員 スポーツ工学研究 所長・フェロー 西脇剛史氏
・「可能性を広げる3次元化の実現に向けて」パナソニック ES社 技術本部 主幹 中谷光男氏
・「グローバル競争下で生き抜くためのカイゼンの進化とグローバル人材の育成-日本企業の強みと課題-」ボッシュ 顧客営業品質保証部門 部門長 鷺谷武明氏
「個人情報保護法の改正と個人情報保護委員会の取組」個人情報保護委員会事務局 参事官 山本和徳氏
また、異業種の講師から異なる視点を共有し連携強化を考察するためのインタラクティブフォーラム「マネジメントフォーラム:異業種の連携強化-改革への一歩を踏み出す」や、各グループのトピックに合わせて今後日本の注力すべき新たな社会に向けての発展の課題から議論を行い、この場を通じ課題把握とシナジーを生み出す効果を実験してもらうことを目標としたラウンドテーブル「日本の未来ものづくりラウンドテーブル」なども設けられた。