イグスは、「チェーンフレックスMシリーズ」の耐屈曲性制御・動力ケーブル「CF880/CF881」および「CF890/CF891」を改良した。ケーブル外径を最大20%小さくしたケーブル構造で小さな曲げ半径が可能となり、組込みスペースやエナジーチェーン内のスペースが節約されるため、コスト削減につながる。
同社では2013年にチェーンフレックスMシリーズを発表、その後、機械装置だけでなくケーブル開発も大きく進展し、産業界における自動化が進む中で、機械の動作スピードをさらに上げる要求も出てきている。それに応じて、軽量で細径のケーブルが求められ、同社では優れたコスト効率のケーブル開発に注力し続けている。
今回改良したチェーンフレックスM 制御・動力ケーブルCF880/CF881およびCF890/CF891は、新しい構造設計により従来よりもケーブル外径を最大20%小さくした。ケーブルの曲げ半径が小さくなるため、エナジーチェーン内での所要スペースが少なくすむメリットがある。この制御・動力ケーブルは、PVC外被 (CF880/CF881)またはiguPUR外被(CF890/CF891)付き、シールドあり/なしの両タイプが利用できる。特にCF890/CF891は、耐油性・耐熱性に優れ、石材・紙・木材等の加工を行うシンプルな工作機械での短いストロークに最適。
イグスでは25 年以上にわたり、エナジーチェーン専用のケーブル開発を続けている。ドイツ・ケルンにある広さ3800 ㎡の自社試験施設では、実条件下においてケーブルが完全損傷するまで耐久試験を実施。今回紹介するCF880/CF881およびCF890/CF891も、発表までに4 年という研究開発期間を経ており、長期テストで耐久性が実証されている。