ジェイテクトは、自動車部品・軸受・工作機械事業で培ったコアコンピタンスを生かし、設備制御設計を高効率化するソリューションとして、FA制御機器用設計ツール「TOYOPUC-Manager」を開発した。
TOYOPUC-Managerとは、工作機械や設備において、設備を制御するPLC・安全PLC・操作画面・モーションコントローラを別々に設計していたものを、シームレスに設計できる設計・保守用ツール。
自動車をはじめとしたモビリティ産業は、多種多様な視点で機能価値の向上が求められている。今回開発したTOYOPUC-Managerは、設備設計エンジニアの設計効率を向上し、競争力のある設備を設計するために設備の頭脳である、PLC・安全PLC・操作画面・モーションコントローラの設計効率を向上させ、シームレスな設計を実現する。
製品の概要は以下のとおり。
・設計ツールの一体化:PLC、安全PLC、操作画面、モーションコントローラの設計ツールの一体化による設備単位での各制御機器データの管理や各制御機器データをイーサネット接続で一括取得する。これにより一括読み込み機能、設計ツール間でのレジスタコメントの共有化を行うリンク間コメント設定等機能により設計ツール間のデータの共有化、データの一括操作を実現する

・シミュレーション機能の搭載:パソコン一つでTOYOPUCの安全PLC含めて設備全体のシミュレーションを実現できる。従来の実機とそれに対応する設計ツールを用意してのデバッグ作業からシミュレーションによるデバッグ作業に切り替えることで、実機を用意する手間等の削減や各制御機器を連携したシミュレーションにより設計工数の短縮化を実現。それにより、ユーザーの設備完成度向上や教育訓練のインフラコスト低減に貢献する

同社では、「TOYOPUC-Managerは、ジェイテクトが提案するモノづくり設備のソリューションの一つ。これまで培ってきた技術をつなぎ、新たな製品サービスを生み出し世界中のモノづくり現場に貢献していく。ジェイテクトはモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダーとして、多種多様な視点で機能価値の向上に貢献する製品を開発し、順次提案していく」と述べている。