日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com )は、電気自動車(EV)およびハイブリッド車(HEV)などの自動車用に、従来比1.8倍となるdmN100万域の高速回転を可能にしたグリース潤滑玉軸受を開発した。EVおよびHEV向けの高機能製品として拡販を図り、2017年に売上8億円を目指す。
EV・HEVの走行距離延長、電・燃費の向上のため、駆動モータや発電機構の小型・軽量化を進める一方で、出力を確保するため、高速回転のニーズが高まっている。モータを支持する軸受には従来、油潤滑軸受、グリース潤滑軸受があるが、高速化が難しいという課題があった。
本製品は、NSK独自の以下の技術を活用し、世界最高水準となるdmN 100万を達成しました。
同品は、新規の樹脂材料および形状を改良した高剛性かつ軽量な保持器により、玉の運動を適正にし、高速回転を可能にした。グリースには耐熱性が良好な低粘度基油を採用し、高速回転時の発熱を抑制、また流動性に優れた増ちょう剤を選定することで、低トルク(低発熱)を可能とした。