NTN( http://www.ntn.co.jp )は、信頼性と静粛性に優れ、従来品よりも低トルクでモータ軸を支持する「動圧ツインベアファイト」を開発した。
同社は、これまで焼結含油軸受の内径部分に動圧溝を形成した動圧ベアファイト(焼結金属製動圧軸受)を生産しており、その信頼性の高さからハードディスクドライブ(HDD)用スピンドルモータや電子機器用冷却ファンモータなどに広く採用されている。
同品は、動圧軸受の特長である非接触支持による静粛性、高信頼性はそのままに、軸受内径面に設けた大径部の最適な空間設計の効果により、回転時の軸受トルク損失を約10%低減することが可能となった。これにより、軸受単体でもモータ消費電力削減に大きく寄与することが可能となる。また、軸受とハウジングとの固定は、圧入位置の工夫により軸受内径面の精度を確保しながら、従来の接着固定から組付けがより簡易な圧入固定を可能とした。
同社は、動圧ツインベアファイトをファンモータメーカに向けて提案し、2012年中の量産採用を目指す。