ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第13号となる2018年7月号が7月24日に小社より発行された。
今号の特集は「建設機械」と「AEによる診断・評価技術」。「建設機械」特集では、建設機械における各種のニーズと対応するベアリング技術や潤滑油および潤滑油添加剤技術などについて、最新の動向を紹介している。また、「AEによる診断・評価技術」では、異常状態の早期検出、さらには異常に至る以前の定常的な摩耗進行などを正確に診断・評価できる手法であるアコースティックエミッション(AE)技術について、ベアリングの評価・診断事例をまじえて紹介している。
キングスベリー社の直接潤滑方式LEG油膜軸受は発電所などエネルギー関連設備で数多く採用されているが、エネルギー需給がひっ迫する中にあって、発電所で稼働する回転機械の効率を向上できる同軸受への注目も高まってきている。ここでは、同軸受の提案・適用拡大を進める木村洋行に、キングスベリー社の直接潤滑方式のスラスト軸受「LEG(Leading Edge Groove)スラスト軸受」の特徴と適用のメリットを中心に話を聞いた。
自動車技術会(JSAE)は横浜市のパシフィコ横浜で、「2022年春季大会」会期中の26日に「第72回自動車技術会賞」授賞式を開催した。トライボロジー関連では、佐久間 亨氏(トヨタ自動車)による「ピストンオイルリング挙動の可視化によるオイル上がりメカニズムの解明」、横田晋司氏(豊田自動織機)らによる「低燃費と高出力を両立したホットインサイド2ウェイツインターボV6ディーゼルエンジン」、三尾巧美氏(ジェイテクト)らによる「リチウムイオンキャパシタの高耐熱化技術」、佐藤広樹氏(大豊工業)らによる「高筒内圧エンジン用 Bi合金オーバレイ軸受の開発」などが受賞した。
日本トライボロジー学会(JAST)はこのほど、「2021年度日本トライボロジー学会賞」の受賞者を発表、オンライン開催された「トライボロジー会議 2022 春 東京」の会期中の5月24日に授賞式が開催された。
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本書は、30余年に及ぶ潤滑油業界でのトライボロジー研究開発、20年に及ぶ大学でのトライボロジー教育と、半世紀以上にわたりトライボロジーの発展に貢献してきた著者が、上述のトライボロジーに関わる技術者のニーズに応えるために、トライボロジー全般の基礎を容易に学べるように、また分野の偏りがないように、レベル合わせに注力して執筆したもの。著者の既著である『図解トライボロジー』を基にしつつ、教育機関での教科書として使いやすいように構成を変更したほか、最近の研究成果やトライボ設計に使える式を適宜盛り込むなど、現在トライボロジーに関わる技術者に対しても興味ある内容にまとめている。